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STAFF INFORMATION / 12

住宅都市局都市計画部都市計画課
地域計画係
森 一将

2011年入庁(建築)

志望理由について

名古屋市役所に興味を持ったきっかけを教えてください。
 学生時代は屋外公共空間の活用に関する研究をしており、大学内外のいくつかのプロジェクトで名古屋市を中心に行政と関わってきました。そのなかで、法や制度の運用がまちづくりに及ぼす影響は非常に大きく、運用次第でできることの幅がぐっと広がることを実感しました。行政側に立ち、制度設計や運用面からまちを面白くすることに可能性を感じたことが興味を持ったきっかけです。

現在の業務について

現在担当している業務はどんな内容でしょうか?具体的にお答えください。
 私の所属する都市計画課では主に都市計画法を所管しています。都市計画法における都市計画の考え方は、簡単に言うと都市の土地利用や開発について規制や事業といった手法を用いて、調和のとれた街となるよう計画的に誘導していこう、というものです。課としては都市の将来の道筋を示す都市マスタープランの作成のほか、合理的な土地利用が図られるようにするため、都市を住居・商業・工業系の地域に分け使い方に制限を設ける用途地域の指定や建物の規模を制限する容積率の指定など、多岐にわたります。私が所属する地域計画係では、主に後者の業務を担当しており、適切な制限となるよう適宜都市計画の決定・変更の手続きを行っています。
仕事の「やりがい」や「醍醐味」について教えてください。その他苦労したことなどもあればお願いします。
 役所は人事異動が多く、概ね3~4年程で部署が変わります。建築職であっても、土木職や事務職と同じ仕事を任されることも多くあり、横断的に様々な分野を経験することで自身の引き出しが増えていくことに面白さとやりがいを感じます。
 私はこれまで5つの部署で、法令、政策検討、調整など建築技術に限らず様々な仕事を経験させてもらいましたが、最も印象深い仕事は、新卒で配属された部署での違反建築の指導業務です。華やかな仕事ではないかもしれませんが、行政にしかできない重要な仕事であり、建築をとりまく実情を知るとともに、「誰にとって何のためにある仕事なのか」を常に意識するきっかけになりました。建築基準法の勉強や折衝には苦労しましたが、私にとって市職員としての軸になっています。
今後の目標について教えてください。
 前述のとおり、行政は人事異動が頻繁にありますが、一方で都市政策は中長期に渡るものも多くあります。
 過去正しいとされてきたことも、今現在やこれからの時代に馴染まないことも多くあります。数十年先の世の中がどうなっているかはわかりませんが、変化を前提として柔軟に対応できるような制度設計や運用を行わなければならないと思います。自分自身も名古屋市で暮らす一人の市民として当事者意識をもち、想像力を働かせ、仕事に臨みたいと思います。

1日のスケジュール

8時45分

業務開始
メールチェック、庁内や国・他自治体からの照会に対する回答作成

10時00分

事務作業
打合せの資料作成、データ収集

12時00分

昼休憩

13時00分

打合せ
都市計画内容や手続きについて関係部署と調整

14時00分

事務作業
打合せの議事録作成、照会回答、資料作成など

17時30分

退庁

メッセージ

MESSAGE

 多くの建築学生にとって、行政は就職先としてあまり馴染みがないかもしれません。あるいは行政はクリエイティブでないという印象があるかもしれません。しかし、人口減少により縮退社会を迎える現在、これまでのやり方が通用しない、誰も経験したことのないことへの対応を求められる行政の仕事はクリエイティブそのものだと思いますし、建築を学ぶ過程で得た知識や経験を活かせる仕事だと思います。
 まちづくりにおいて官民連携の重要性は周知のことかと思いますが、それぞれの役割や特性を理解し、ともに良いものをつくっていくためには、行政職員もクリエイティブなマインドを持っていなければならないと思います。
 これを読んでくださった方が、官民いずれの道を選択したとしても、いつかどこかで一緒にまちを良くしていく仕事ができると嬉しいです。

※掲載内容は、2020年3月時点の情報です。

センパイの声

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